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画像1: はじめに (Page i)
はじめに
「言葉」―知っているだけではダメ、使えなくちゃダメ。おそらく、これは誰もがわかっていることだと思います。ですが、多くの人が試験に合格するために一生懸命「言葉」を暗記しています。合格するためにはそれも大事。でも、同じ暗記をするのでも、ただ詰め込むのではなく、体系的に、加えて楽しく、興味をもって頭の中に入れて、それを書いたり話したり、つまり、きちんと使えるような練習もできる、さらには試験にも合格できる、そんな教材があったらいいねーここから私たちものづくりづくりは始まりました。
この「きらり☆日本語 N4 語彙」は、日本語能力試験 N4 レベルに対応した語彙の「辞書」と「練習帳」「模擬試験」の要素を併せ持ったテキストです。個人や学校で熟練した語彙のまとめや復習に使うことで、しっかりとそれらを身につけ自分の言葉として使えるようにしていただけますし、もちろん、日本語能力試験合格を最終目標にすることもできます。特に、各課に分かれている「辞書」の部分では、その課のテーマに関連する語彙をレベルの範囲を超えて提示したことで、試験合格後も使えるテキストを目指しました。また、勉強をしていく過程で各自がさらに余白に語彙を書き足すことで、その人ならではのオリジナルの語彙にもしていただけます。
一方、教師の方々には、メインテキストで不足する語彙の補助教材として、また、授業をするにあたっての手引書としても利用していただけるのではないかと思っています。語彙の時間を、覚えさせるためだけでなく、語彙を広げる、語彙を深める、そして、その語彙を使えるという授業に展開できたら、すばらしいと思います。
テキストの作成にあたっては、語彙全体を大きく「生活」「社会」「自然」の3分野に分け、旧日本語能力試験の出題基準1級から4級の語彙の N1 から N5 レベルへの再分類を試みました。それと同時に、既刊の日本語テキスト、語彙集、雑誌、公共の広報紙、インターネットで公開されている情報などから選りすぐりの語彙をピックアップして、各分野・各レベルに必要と思われるものを加える作業をしました。また、各ページには語彙に限定せず、既習文型も示し、―語彙をただ覚えるのではなく、文の中で生き生きと学ぶことができるようにもしました。テキスト全体のイメージづくりには、英語やフランス語の教材を参考に、興味をもって勉強を始めるようなイラストの配置や構成にしました。
「きらり☆日本語」と名づけたこのテキストが、皆さんの日本語をより豊かに「きらり☆」と輝かせてくれる存在になることを願っています。
本テキストを出版まで導いてくださった人出版社編集部の渡辺唯広編集長と大橋由希さん にこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
2013年4月 著者一同
画像2: 本書について (Page ii)
本書について
語彙をたくさん覚えるための工夫がいっぱい
第1部:言葉を増やそう
「辞書のページ」
このページの特長は、次のとおりです。
- かたまりで覚える
本書では、それぞれの言葉を、グループを構成する1つと考えています。「辞書のページ」はジャンル別になっていて、同じグループの言葉を一緒に覚えることができます。 - 視覚的にインプットする
印象づけるため、イラストを言葉と一緒に載せています。 - 文脈の中で覚える
各ジャンルに、自分のことについて、話したり書いたりするタスクが付いています。文の中で使いながら覚え、運用力を高めましょう。
「練習のページ」
言葉を覚える、言葉同士のつながりを広げる/深める、言葉を運用する、などさまざまな種類の練習ができます。
(問題の例:)
- 仲間外れを探す
- 一緒に使うものなどをつなげる
- グループに分ける
- 文脈の中で使う
画像3: 本書について (Page iii)
第2部:日本語能力試験 模擬問題1~4
日本語能力試験 N4 レベルの「言語知識(語彙)」対策の模擬問題を4回分掲載しています。ジャンルの域を越えた総合的な問題です。試験を受けない人も、力だめしのつもりでやってみましょう。
どんどん広がる世界
言いたいことにぴったり合う言葉を探そう。
(図中の文字)
「どんな人?」を表す言葉……
こんなにたくさん……!
(図中の根に書かれた文字)やさしい、きびしい
これも覚えよう!
(図中の根に書かれた文字)あかるい、まじめ、きびしい、やさしい、ねっしん
言葉をたくさん知っていると楽しい!
画像4: 「練習のページ」の詳細 (Page iv)
「練習のページ」
(注釈ボックス)
原則として、旧日本語能力試験出題基準に沿って、3級レベルの漢字を使い、分かち書きにしています。(問題によっては、ひらがな表記になっているものもあります。)
●ウォーミングアップ (1)
4つの言葉の中から仲間外れを探しましょう。いろいろな答えを考えてみましょう。
例: ①はちょう ②はり ③いと ④はさみ
(解答例1) ①は、料理に使う物です。
(解答例2) ③は、危なくないです。
●練習問題 (2)
練習問題には、次のようなタイプの問題があります。
- マッチング
反対の言葉、意味が同じ言葉、一緒に使う言葉、ペアになる言葉などを選ぶ問題です。 - グループに分ける
言葉をグループに分けて整理しましょう。
この課に出てくる言葉でなくてもいいです。同じグループの言葉をたくさん見つけましょう。 - 文脈の中で使う(穴埋め問題)
[ ]に入る言葉を書いて、文章を完成させる問題です。読む力もつきます。
(吹き出し)
終わったら、第2部の日本語能力試験の模擬問題をやってみましょう。


