


前書き
◇この本の構成
問題 (本冊)
<文の文法 1> 300問 : 12問 × 25回
<文の文法 2> 75問 : 5問 × 15回
<文章の文法> 50問 : 1問題 (小問 5問) × 10回
正解・解説 (別冊)
◇この本の特徵と使い方
① 問題数が多い。
新しい「日本語能力試験」を受ける皆さんがN2 の「文法」をマスターするための練習問題が数多く入っています。N2までの文法項目が全部入っているのはもちろんですが、1つの項目が違う問題で2度も3度も出てきます。合格への近道は、とにかく問題をたくさんやってみることです。この本1冊の勉強で合格をめざすことができます。
② 何回とに少しずつ進むことができる。
少しずつ勉強を進めることができるように、3つの問題がそれぞれ10回~15回に分かれています。どこから始めても大丈夫ですが、1回ごとに、ページの右上の得点欄に点数を入れて現在の実力を測ってください。全部の回が終わったら、第1回に戻って、再チャレンジします。前回間違えた問題は、2度とまちがえないようにすることが大切です。
③ わかりやすい解説がついている。
別冊に正解と問題の解説 (ヒントや解き方) があります。勉強があまり好きではない人は、正解をチェックして、間違えた問題だけ、その解説を読んでみればいいでしょう。勉強が好きな人は、正解できた問題でも、答えに自信がなかった問題は必ず解説の部分をゆっくりと、よく読んでください。解説を読むことで実力が大いに向上します。
④ 詳しい説明には翻訳がついている。
別冊では、難しい日本語の説明に、英語、中国語、韓国語の翻訳がついていますから、解説が読みやすく、わかりやすくなっています。
◇N2「文法」の勉強のポイント
<文の文法 1>
空白の中に適当な言葉を選択肢から選んで入れます。空白に入る言葉は、N2レベルの日本語学習者に欠かせない機能語類 (表現文型) が中心になりますが、どれも日常よく使われる重要な表現ばかりですから、「文法」の分野だけでなく「読解」「聴解」の実力をつけるためにも、しっかりと勉強してください。
<文の文法 2>
文を正しく組み立てる新しい形式の問題です。この問題でも、問われるポイントは、やはり機能語の表現文型が中心になります。しかし、機能語の意味や使い方の知識だけでこの問題に正しく答えることはできません。今まで勉強した文法の規則の全部をカギにして文を組み立てる練習が必要です。なれないと少し難しいように感じるかもしれませんが、パズルを解くようなおもしろさもあります。練習問題をたくさん解いているうちにきっとこの問題が好きになるでしょう。
<文章の文法>
まとまった文章の中に空白があります。文章の流れを理解したうえで、意味的に合い、しかも文法的に適切な言葉を選ぶ問題です。空白部に入るのは、助詞、接続詞、機能語類、文末表現などの文法的なもののほかに、意味から考えて文脈に合うような語句や文もあります。
この問題を解くときは、まず、文章全体の意味を考えて、文章の流れや進め方をつかみます。次に、細かい部分に注目して、文と文の関係を考えながら、空白に入る言葉を選択肢から選びます。これだけのことを短い時間に行うのは、簡単ではありませんから、練習問題で、十分なトレーニングをすることが必要です。これは、読解の練習もかねる大変良い勉強になります。


